2015年から痛みの少ない医療レーザー脱毛機として話題になっていたメディオスターですが、実は「痛みが少ない」と謳った医療レーザー脱毛機は今までにもいくつかありました。
しかし、残念ながら“髭脱毛に関しては”それらの脱毛機では満足いくほどの痛みの軽減は実現できませんでした。
なぜメディオスターだけが痛みの軽減に成功したのでしょうか?
その理由を
- 医療レーザーの種類
- ダメージを与えるターゲットの位置
から読み取ってみます。
かなりマニアックな情報です。トコトン調べないと気が済まない管理人の変な性格が垣間見れますが、ドン引き覚悟で説明します笑
医療レーザーの種類は波長の長さで区別される
医療レーザーの種類は4種類
医療レーザー種類 | 波長 | 最大出力 | 特徴 |
ルビー | 694nm | 40ジュール | シミ・アザ治療向け |
アレキサンドライト | 755nm | 30ジュール | 1997年から日本で使われている |
ダイオード | 約800〜900nm | 60ジュール | 出力が強力なので産毛も脱毛可 |
ヤグ | 1064nm | 24ジュール | 色黒の人にも有効 |
ルビーレーザー
波長が短いため、肌にメラニンを多く含む日本人が使用すると火傷のリスクが高く、日本人の髭脱毛には向きません。
主にシミ・アザの治療に使用されるレーザーです。
アレキサンドライトレーザー
日本は1997年に導入され、現在でも多くのクリニックで採用されています。
髭脱毛の実例が多く、わたしもアレキサンドライトレーザーのジェントルレーズという機種で髭脱毛を成功させました。
さらに、美白・美肌効果も期待できるのがアレキサンドライトレーザーの見逃せない特徴です。
ダイオードレーザー
2005年頃に日本に普及しはじめた当初はアレキサンドライトレーザーに機能的に遅れを取っていましたが、ダイオードレーザーの代表機種ライトシェアデュエットは今ではアレキサンドライトレーザーのジェントルレーズと同等の普及率を誇っています。
最高出力が高く、冷却装置も備え付けられているので、“産毛や軟毛なら”痛みも抑えられつつ高い脱毛効果が見込めます。
ヤグレーザー
波長が長いので脱毛効果は半減しますが、肌が日焼けしていたり色黒な人でも火傷のリスクが少なく髭脱毛を受けることができます。
実際にはアレキサンドライトレーザーと併用し、ある程度髭が細くなった時点でヤグレーザーに切り替えるという補助的な役割で導入しているクリニックが多いです。
また、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーと比較して、痛みが強いとも言われています。
ヤグレーザーの開発者が「脱毛効果の持続性が低い」ことを認めています。
髭脱毛に適した医療レーザーは?
レーザーの波長が短ければ短かいほど、メラニン色素への反応が強い(熱が発生しやすい)が、肌の奥(髭の毛根)まで浸透しません。
逆に、レーザーの波長が長ければ長いほど、メラニンへの反応が弱くなる(熱が発生しにくくなる)が、肌の奥(髭の毛根)まで浸透します。
以上を踏まえた上で波長が約700〜800nmのレーザーが、肌のメラニン色素へ過剰な反応を防ぎ、さらに髭の毛根付近へ効率的に熱ダメージを与えると言われています。
つまり、アレキサンドライトかダイオードが髭脱毛に適した医療レーザーとなります。
では、その2種類の医療レーザーを活用した脱毛機はどのようなものがあるのでしょうか。
医療レーザー脱毛機の比較表
アレキサンドライトとダイオードの脱毛機を比較
レーザー種類 | レーザー脱毛機 | HR式/蓄熱式 | ターゲット | 導入率 |
アレキサンドライト | ジェントルレーズ | HR式 | 毛根 | 高 |
ジェントルレーズプロ | HR式 | 毛根 | 低 | |
ダイオード | ライトシェア | HR式 | 毛根 | 高 |
ライトシェアデュエット | HR式 | 毛根 | 高 | |
ソプラノ | 蓄熱式 | 毛根 | 低 | |
ソプラノアイス | 蓄熱式 | 毛根 | 低 | |
メディオスターmiXT | 蓄熱式 | バルジ領域 | 低 | |
メディオスターNeXT | 蓄熱式 | バルジ領域 | 低 | |
メディオスターNeXT PRO | 蓄熱式 | バルジ領域 | 低 | |
アレキサンドライト+ ヤグ |
アポジーエリート | HR式 | 毛根 | 低 |
この他にもジェントルヤグ(ヤグレーザー)、コメット(ダイオード+高周波)、イーマックス(ダイオード+高周波+フラッシュ+赤外線)などなど多くの脱毛機はありますが、髭脱毛に効果的なのは上記の表の脱毛機です。
ジェントルレーズ
日本人の脱毛に適した波長を持つ、もっとも古くなおかつもっとも多くのクリニックで導入されている医療レーザー脱毛機です。